2011年05月08日
★犬や猫について想ふこと。
人間の子供と一緒なのかもしれませぬ。
わたくしが学生だった頃、学校をうろついていた犬に、尋常じゃないくらいに吠えられたことがあるとです。
その犬は、いわゆるその、犬歯って言うんですか?それをむきむきしながら、今にも、わたくしに飛びかかろうという勢いでございました。
お友達のみんなはビックリして「あの犬、すっごく、おとなしい犬なのに、あんなに吠えるの初めて見た」と。
その時、わたくし、その犬がすごく汚れていたので、なるべく近付かないようにしておりまして、まわりのお友達が撫で撫でしているのを、信じられない気持ちで眺めておりました。
もちろん露骨に嫌な顔するのも、なによりお友達に対してアレなんで、顔では笑顔を作りつつも、心の中では「おいおい、頼むから尻尾などを振ってこっちへ来るのではないよ」と。そのような感じで、いと冷ややかに、その犬を見つめておりました。
そんなわたくしの気持ちを見透かされたような気がしたのを覚えています。
あれから時は経ち、わたくしも犬に対して、だいぶ丸くなりました。
わたくしの身体と共に、丸くなりました。猫にはかなわないものの、犬がなんとな〜く好きになりました。
そして先日。
友達とお酒を呑んで、明け方、酔っ払いながらフラフラ歩いて帰る途中、トコトコと犬が近付いてきました。
見ると“もののけ姫”に出てきた狼みたいな?、白くて毛がフサフサしたカッコいい犬。
“お前カッコいいねぇ”と、思わず撫で撫で。
そしたら、その犬、私の足を両足で挟んで、腰を振ってきたではありませんか。
がーん。
どーん。
そこはかとなく、
いやーな、ものすごく、いやーな気持ちになりまして、「いや〜!あっちへ行って〜!」と追っ払いましたが、
どーん。
ごーん。
祇園精舎の鐘の音が、
諸行無情の響きをもってして、
ごーん。
わたくしの頭の中で鳴り響いていました。
あ、いや、その、決して飢えてたとかじゃないのですよ。
孤独、寂しさ、自尊心、虚栄・・・わたくしの心の中のひずみとか、わたくしの心の中のうねりが、やはり見透かされたような複雑な気持ち。
わたくし自らが思う、複雑な“悪”と思しきモノが入り込んできたような、そのような感覚。
情けなくて惨めな“悪”が入り込んできたような感覚。
もう、わたくし、なんとな〜く、立ち直れないかもしれませんわ。
だから、わたくし、やっぱり猫が好き。
猫はわたくしを一回見透かしておきながら、それを踏まえた上で、知らんぷりを決め込んでくれますから。
ニャンコ先生〜た〜す〜け〜て〜!
写真はお友達にプレゼントして頂いたニャンコ先生のポーチです。
夏目友人帳という漫画に出てきます。
ニャンコ先生〜!!た〜す〜け〜て〜!!
やっぱりわたくし、なんとなく、立ち直れないかもしれませんわ。
Posted by JOIN TO JOY at 00:35│Comments(0)