★Right Eye
去った土曜日、演劇きかく「満福中枢」の公演Right Eyeを見てきました。
命に対する姿勢とか、ヒューマニズムとか、報道の在り方だとか、娯楽と人間の心の中の残酷性との関係だとか、とにかく複雑に、いろいろ考えさせられる作品。
笑えるシーンも沢山あるんだけど、笑いながら、「ここで笑っていいの?それって人としてどうなの?」とか考える自分がいたり、後半では泣いてしまったりしました。
芝居の世界観にどっぷり浸れました。生の芝居って、もうね、台詞云々の話じゃないんですよね。
超えてしまっているんですよね。
そして、その後に↓このニュース。
シリア軍砲撃で米記者と仏カメラマン死亡、メディアセンターに着弾
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1925669&media_id=52
芝居では野田さんは右目を失明し、左目が残されたレフト・アイになりましたが、この米女性記者は以前に左目を失明して、残されたのは右目。ライト・アイ。おそらく正しい目で、報道をし続けてきた方だったんでしょう。
これまでも多くの記者やカメラマンの方達が命を落としてきました。
彼等が命がけで伝えたかったことを、私達はきちんと見ているのだろうか。
正しい目で。
ご冥福をお祈りしたいと思います。